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下仁田ネギの歴史

「下仁田ネギの歴史と栽培」より

下仁田ネギの特性
下仁田ネギは、非分けつ性の一本ネギで、軟白部は長さ15〜20cmと短く、また太さは最も太いもので直径5〜6pと極めて太い。
地上部の葉も濃緑色で太い。形・大きさ等、下仁田ネギは、ネギの品種の中でも特異なものである。
土壌適応性は広いが、下仁田ネギ特有の肉質をしたしまりの良いものを生産するためには礫を多少含んだ粘質土壌であることがひとつの条件である。
粘質が弱くて軽い火山灰土壌などでは肉質の良い下仁田ネギを生産することはできない。
播種(はしゅ)から収穫までが15ヶ月間とたいへん長い栽培であるため、その年の気象条件の変化によって生育が左右されやすい。
生育の限界温度は0℃と35℃であり、生育適温は15〜20℃である。
耐暑性・耐寒性ともに強く、厳冬期でも地上部は枯れるが、地下部が枯死するようなことはない。
また耐旱性も強く、夏の高温旱ばつ期でも障害は少ない。
しかし、多湿に弱く、特に25℃以上の高温では多湿に対する抵抗力が弱く湿害を受けやすい。
伝統的に栽培されてきた下仁田ネギの系統としては次の三つがある。
  • ダルマ系・・・葉身が太く、葉先は丸く内外葉の葉長がそろっている。全長、軟白部ともに短く、耐病性には欠けるが肉質は良い。
  • 西野牧系・・・葉が細めで長く、軟白部もやや長い。肉質はダルマ系よりやや落ちるが耐病性は強い。
  • 利根太系・・・全体的には太いが葉長及び軟白部が長く、形状・肉質は下仁田ネギとしての特質に欠け、根深ネギとしての特質が強い。この三系統の中から特にダルマ系と西野牧系の長所をとり、品種固定したのが中ダルマ系である。
    この系統は葉長がダルマ系よりやや長いが、葉が正しく互生し、えりのしまりが良く・肉質も良い。