欧州旅行記 ・・・…――――――――――――――――――――――――――――…・・・

Roma Assisi Firenze Venezia ちょっとしたお話(出発前話・まとめとか)


 昨日、ごたごたしながら買ったフィレンツェからヴェネツィアまでの新幹線のチケット。

 本日、祭日。聖母被昇天祭。…きっとフィレンツェやローマは巡礼者でごった返すだろう。
 TVの言っている意味は分からないけど、ヴァチカンの様子が流れていた。

 8:38のES(ユーロスターという新幹線)に乗るべく、朝ごはんを7:11に食べる。
 SMN駅(中央駅)へ。


 ↑これがそのチケット。実物は結構大きいしもっと長い。よく見ると8:38発や、フィレンツェからヴェネツィア(サンタ・ルチア駅)って書いてあるよね。行く方、参考にしてください。
 ちゃんと電車に乗る前に刻印機に入れましょう。席は2等・10号車の81.82。指定席。


 よくあることだが、電車、遅れやがった!!しかも番線が変わるらしい。駅名などの単語しか聞き取れず、地元の人に聞いたりする。ああ、でも不安だ!と思ったら…。

 …あれ?あの人見たことあるよ!


 なんと言う偶然か、ローマに行くときにミラノでお世話になった、どっかの添乗員さんに会う。速攻、チケットの読み方と電車の番線を確認、彼らもヴェネツィアに行くらしい。偶然ってあるんだなあ。偶然って素晴らしい!

↑SMN駅周辺  ↓(多分)サンタ・ルチア駅

 ―一人寂しく『世界の車窓から』を繰り広げる。
 「今日は…イタリアはフィレンツェ〜ヴェネツィアの風景をお送りします」みたいな。
 隣に座っていた地元のお姉ちゃん…きっと「変な人」と思っただろう。でも窓(?)のあけ方教えてくれたりした親切。




左隅に見えるのが信徒会、中央が教会

 11時、ヴェネツィア着。流石祭日。巡礼者らしい人や、観光客ばっかり。
 とにかく歩く。てくてくてく。迷わないといいなあ。

 今日ヴェネツィアまで旅に出てきたのはサン・ロッコのため。
 フェバ資料集、ロクスの名前の由来に『ルネッサンス期に描かれた絵の聖人――』…。せっかくイタリアまで来たんだから。ね?(聞くな)

 スクォーラ・ディ・サン・ロッコ(Scuolaとは聖職者ではない者達の信徒会で、ある守護聖人を立てる)ヴェネツィアではサン・ロッコの規模は大きい。……というのは教会内に置いてある説明書きから。預言者の絵とかあったりして「預言者〜〜!!」と心の中で叫んでみたり(笑)。

 聖ロクス(イタリア読みはロッコ)は、疫病の守護聖人。明日が(16日)記念日の為、いろいろ飾ってあった(赤い天幕とか)。
 明日の祭り(?)に先駆け、ポスターなどが貼ってある。パンフを貰ったが!!読めない…まあ、記念か。

 入場料はL10000。なんだかいろいろ表記してあったけどあれはなんだったんだ??安いのはL3000だった(汗)。

 う〜ん、サン・ロッコ教会ってのはないのかなあ…?これはガイドブックにも載ってない。現地で買ったガイドにも載ってない…。でも…あれ?スクオーラの中で貰った用紙には建物が余分に載って……。目の前の建物がそれ(教会)だ(笑)。早速向かう。

 ……しまった!!3:00まで開いてねえ!!(どうやらお昼休みのようだ)。

 仕方がないので外で座って待つ。今1:00くらい…この時間に出かけたら戻ってこられなそうだし、…動かないことにした。まあ、お昼なのでその辺うろうろしながらバールには行ったけど。
 なので絵を描く。…1週間描いてなかったのでやばいかも。何を描いたって?新幹線で描いていた絵の続きとか、お手紙とか日記。

 人が多い。教会の外の階段に座ったり、ちょっとした段に座ったりして会話を楽しんでいる。…街角でアコーディオンの曲が聞こえたりしている…。教会の前でコントラバスを置いている人がいる。何か始まるのだろうか。

 ピアノのような音だけどばちを持っている(謎)。そんなような楽器とコントラバス、バイオリンで演奏会が始まった。知っている曲も結構流れる。
 まあぶっちゃけて言えばストリートミュージシャンですね。

 そして教会の中。ここも撮影禁止。まあそうでしょう。聖体がおいてあるのですから。
 壁一面のフレスコ画。その中で驚いたのは、聖体の横の「ペスト患者を癒すサン・ロッコ」の絵。手を翳したところが丁度窓から落ちてくる光が当たっている。…これって狙っておいたのだろうか…。だとしてもしなくてもすごい。
 そのあい向かいの絵は「天使の慰めを獄中でうける、サン・ロッコ」とか。ん〜天使が日常化しているな、ヨーロッパって。
 ―教会の入り口の上にはパイプオルガン。…天使がバイオリンなどの楽器を持っている彫像がある。きっと明日の記念日にはミサがあるんだろうな。
 教会のイスに腰掛けてしばらく上を眺める。

教会と一緒の敷地(?)に建っています。左が信徒会、右は教会。
ロッコ通り…なんていう住所にもなっているらしい。
だって壁に書いてあるんだもんさ。


 結構、明るい町並み。赤い色の建物がきれいです。
 時間が時間なので(6:30頃の電車)何処かに行く時間もなく、町をボーっと歩いてみた。こういうのも個人旅行っぽい。


↑はサン・ロッコ教会の合い向かいの教会。


車が通りません…いや、通れないのか…。






 ガラス細工の買い物をしたり、ボーっとしたり、鳩と戯れてみたりして…駅へ。左上の写真は電車から撮ったところ。駅を出たばかり。ああ、なんだかあっという間だったなあ。

 ↓は駅を出た直ぐ。目の前の建物、修復中。
 サンタ・ルチア駅でまたもやいい人に会う。地元の学生さんかな?また時刻表の見方を聞いたら(聞くって言っても指差してとか…)。「OK!ガンバッテネ!」って。おうっ頑張るぜ。
 ローマ・テルミニ駅行きに乗ってフィレンツェへ。

 これも後日談ですが、最終日、フィレンツェの空港に連れて行ってくれた現地ガイドさん。「ヴェネツィアに行って、サン・ロッコだけ見てきたと言う人は初めてです」だそうで(爆笑)。
 いいの。だってよくわかんないとこたくさん見てもわかんなくなるだけなので(爆)。だったら、行きたいところに行ってのんびり見たい。

 明日の予定。フィレンツェ最終日。忙しいです。ウフィッツィ美術館は見られるか!!