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ハイデリヒとサエナ

Q:おい、似たような構図、描かなかったか…?
A:ええ、その通りです。

…爆。

まぁ、それはさておき「君を守るよ」(謎)
小説にしたらどちら視点でも暗くなるだろうと思ったので、意味があるのかないのか分からない構図で。
 #エド視点だと誰に向かうかと言うと弟アルかウィンリィだろう…ってことでこのサイトの守備範囲外(笑)。

さてさて、ハイデリヒはここまで腕の力があるのでしょうか(失礼な)。でも、彼の事だその辺頑張るんだろう。
サエナは「重いって言うでしょ!」とかなんとか言いながらも、これは嬉しいものだよね。

…実は知人へのオフライン手紙に描いたやつだけど、やっぱりやめて違うの送りました(笑)。
画面が寂しいのでピンクのストールなんぞを後で付け加えたんだけど(ココだけペンタブ描き)…
何か変わったかしら??

13.06.2008


お題 『うるわしの日々 10題』へ 



なんと、サイトのお客様(RIO様)からお話を頂きましたよ!!
もうなんか、ハイデリヒがハイデリヒです(謎)。ささ、ずずっとどうぞ。↓↓↓


「サエナー」

 アルフォンスとエドワードが呼ぶ。返事はない。
「なぁ、公園にいないんじゃねえの?」
 エドが疲れてため息をついた。
「グレイシアさんが、公園に行くって言ってたって言ったんだけどな」
「だーっ、もうサエナー、サエサエサエー」
 猫でも呼ばわるような言い方にアルフォンスが苦笑する。
「エドワードさん、ぼくが捜しますよ。とりあえずグレイシアさんにもう少しかかりそうだって伝えてもらえますか」

 グレイシアが仕立て屋を呼んだ。クリスマスに向けて服を作るのに、特別の一枚をそれをサエナの分もと言っているのはグレイシアの精一杯の心遣いだろう。インフレはひどくリンゴ1個買うのも考える。服の新調なんて高価なのにたまたま、グレイシアのお店のお客さんが安くで作ってくれることになったのだ。
「わーった。とりあえず伝えてくるけど……」
 エドは立ち上がると、歩き出した。その後姿を見てアルフォンスは肩をすくめた。
 公園は曇り空であまりいい天気ではない。長居する理由もないはずなのに、今日に限って見つからないのは間が悪いとしか言いようがない。

「サエナー」
 ……。
 アルフォンスが周りを見回す。……確かに声が聞こえた。周囲には人はいないはずなのに。
「アル……ここ」
 ふっと見上げた空の上。木の枝にサエナがいる。
「な、なにしてるんだよ」
「ストールが、引っかかって」
 細い枝の先には草で染めたような色のストールが引っかかっている。
「そんなの、ぼくらを呼べばいいじゃないか。危ないから、ほら降りろよ」
「だめよ、だって家まで呼びにいってる間に飛んでいったら……あれ、ママが染めてくれたものだから」
 手を伸ばしたサエナをハラハラと木の下でアルフォンスが見上げる。
「サエナ、危ないから」
 枝がひどくいやな音を立てた。

 落ちてきた人間は自由落下運動の公式に当てはまるが、物体の質量は含まれない。 
[落下速度]=[初速度]+[重力加速度]X[移動時間]
[移動距離]=[初速度]X[移動時間]+1/2[重力加速度]X[移動時間の2乗]
したがって、500mの真空の管の中で紙風船と鉄の玉を同時に落としても、着地は同時のはず。


 とっさにそんなことがアルフォンスの頭の中で渦巻いたがそんなことよりも、夢中でサエナを抱きとめた。
 ぐっと地面に足を踏ん張って両手で受け止める。

「……ごめん……」
 サエナの手にはピンクのストールが握られている。
「まったく……」
 アルフォンスは思う。どんなに加速がついてもどんなに移動時間があっても、彼女だけは受け止めることができるような気がした。彼女の思い出も過去もまとめて。

 ぼくは君を守るよ……

こうしてみると絵が笑いすぎです(爆)。