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7/7七夕です。そしてサイト誕生日です。おめ!!
七夕だからいちゃついてるだけ(笑)
去年はこちら
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ざああああ…と天から降り注ぐバケツをひっくり返したような雨。 「めちゃ雨じゃん。やっぱり止まなかったね」 「あぁ、君もか。他の奴らも嘆いていたが…。―――まぁ」 「また星の命は〜とか言い出す?」 審神者は縁側の硝子戸を細く開け、雨に押しやられた風を感じながら隣をちらりと見た。 軒下に避難させた笹飾りがその湿った風に揺れてカサカサと音を立てている。 「…別に。他神の事など――――興味はないかな」 長義は息を一つつき、夕暮れ時の薄暗い庭を眺めた。 濡れ縁はその名の通り雨で艶やかに反射し、灯がゆらゆらと揺れている。 「……うん? いつもより灯の数が多いな」 長義は改めて庭に目を渡した。 確かにいつもより少しばかり灯りの数が多い。まるで道のように、橙色の優しい灯りがぽつぽつ、と。 「あー、天の川の代わりらしいよ?雨だから〜って皆が」 「へぇ…なるほど。あぁ、だから今の時間に風呂場が混雑しているのか」 先程近くの廊下を通った時、やたらと賑やかだったことを思い出す。 雨に濡れながら灯りを用意したのだろう。 「私もやるー、って言ったら断られちゃった」 「だろうね、風邪でも引かれたらそちらの方が面倒だ」 「面倒とか言うなー。私そんなにか弱くないよ!?」 「はは、だが事実かな。男士らと一緒になって参加するのは時によっては良いだろう。士気も上がるからな。…けれど、そもそも身体の作りが違うんだ。妙に自信満々で突っ走るのは君の悪い癖だよ」 「分かってるよぉ、……。そんなこんなで庭が光ってますよーだ」 少しばかり頬を膨らませながら話を切り替える審神者に長義は苦笑しながら乗る。 「なら―――心配ないだろう。 刀剣男士、付喪神が作った灯りがあるのなら、それは満天の星と変わらない」 「……ふふ」 「…なんだ?」 「別にー?」 審神者は何処か楽しそうに硝子戸を閉め、長義の部屋の雪見障子を開けて当たり前のようにそこに足を踏み入れた。続いて長義が入り、障子を閉める。 「うん、なんか、結構明るいね。疑似天の川」 慣れた腕が腰に回り、すり寄るように銀色の髪がさらりと落ちてくる。 「疑似天の川…ねぇ。……昨年言ったな、「晴れとか雨とか何とか、この場所で言いたい」と」 「ふふ、うん。覚えてた?」 「……まぁ、俺たちも神だからな、一年程度では時の流れはそう感じないよ」 「あー出た。なんかつまんない言い方ぁー」 「全く。あぁ、はいはい。「覚えていて当然かな。…君の言葉だ」―――これなら満足か?」 呆れた声音を作りながらも、く、と強くなった腕に審神者は笑って、腕の中でくるりと回ると、長義の首に腕を回した。 「もう、一言多い」 「…だが、…君が俺の神域に入り、俺の神気で満たされれば存在的に「人の子」ではなくなる。俺と同様、一年など時の流れとして考えなくなるさ」 「うん…」 「……あぁ、それに」 あぁ、と声を上げ。 「大体、甘いんだよ。天の川が氾濫しようと、会いたい者が居るのならば泳ぐなり水底を歩いてでも会いに行けば良い。天候やら他者やらに頼まずに。…少なくとも俺ならばそうするね」 「あは、長義らしいけど。やめてよ?危ない事はしてほしくないし」 「はは、例え話だ。……だが」 腕が、きゅ、と強くなり、身体をさするように辿る。 「俺にとってはこの雨も好都合だよ」 「…なんで?」 「庭で騒ぐ連中もいない。…雨音のおかげで、余計な音も聞こえない…結界を張らずとも誰も来ない」 長義は審神者を庭から隠すように背を向ける。 外套掛けから白銀のストールを手に取ると、ばさりとかけた。元から薄暗い光だ。布を挟んだことで闇に近く。 「…長義の顔、見えないじゃん」 「そう言うと思ったよ。……そろそろ闇に目が慣れる頃だ…これならば見えるだろう?」 近い視線、 息と体温で湿度が上がる。 暗がりの中でもその青く、鋭くも優しい目は真っ直ぐこちらを捉えて離さない。 「…近すぎるくらい…」 「なら、良い」 そ、と頬に添えられた手がゆっくりと襟元に滑り落ちる。 少しばかり冷たい手が肌に触れ、びく、と肩が震えた。 「冷たかったか」 「うんん…全然。 んーくすぐったい」 「……」 その手が、ゆっくりと審神者の手を取り、指輪に触れながら、指を絡ませてきた。 骨ばった、けれどしなやかな男の手。その体温が混ざる。 「…そういえば、短冊はまた昨年と同じか」 「そうだけど、長義は…?あ、また書いてないのー?」 「は?俺の願いなど、とうに決まっている。他神に頼まずとも俺が叶えれば良いと言ったはずだが?…大体、既に確定された事を何故頼むのか、理解に苦しむね」 「……。長義、そう言うとこめっちゃつまんなくない?」 「はは、そうかな。まぁ勝手に面白くされても、困惑する」 「ふふ。そこが長義だからいいけどさ?で、何を?書かなくてもお願いくらいはあるでしょー?」 「…まだ続くのか。…全く。――――「来年もその次も、数えるのも馬鹿らしくなるほど長く、君が俺の隣で晴れだの雨だの言うのを聞く」事だ。…他に何がある」 「……ッ」 ――――ずるい。そんな風に言われたら。もう何も言えない。 簡単に永遠を願う言葉ではなく、当然のように積み重なる日常。 「だから、織女のように怠けている暇もないんだよ、俺たちは」 「怠けさせない、だっけ?」 「あぁ…」 雨音だけが響く静かな部屋で甘い吐息が溶けあう。 「それに。願いを叶えて貰う日、でもないだろう」 「ね、…長義」 「うん?」 「好き」 「あぁ…」 少し重みをかけ、ゆっくりと膝を折り、畳に二人で転がる。 その動作で外套がばさりと落ち、途端、部屋の少し冷たい空気に晒されて、長義は上着を審神者にかけるように敷いた。 釦が一つ、また一つと外され、その肩に手が触れて、撫でながらブラウスがするりと落ちていく。その肌に触れる長義の掌は驚くほど、熱く。 「…知っている。……なんだ?俺にも言って欲しいのか?」 「別にー…?」 「へぇ…? そんな期待の目で言われてもねぇ。…言ったら言ったで「照れてない」だのなんだのと注文を付けるだろう?」 「ふふ…だから別にーって言ったんじゃん…?」 「……あぁ、…仕方のない番だね…」 薄い青いシャツに顔を押し当て、腰に手を回す自分の妻をぎゅ、と長義は引き寄せ、髪を掬いながら。 その耳元で自分しか知らない真名と共に愛の言葉を囁く。「愛している」と。 「……さて…」 長義は自分の背で外の微かな光を遮り、自身の身体の下に抱きしめて。互いに吐息を絡めながら深く口づけを交わす。息交じりに霊力を渡されて、長義は喉を鳴らした。 「―――っ! …はは、全く君は…俺をどうしたいのやら…」 潤んだ栗色の瞳を見つめ。首筋、鎖骨、と唇を這わす。 獲物を狙うような熱と、それ以上に深い愛おしさが同時に灯る青い瞳。 唇の端を少しだけ吊り上げ、逃げ場のない、けれどどこまでも甘美な笑みを浮かべ、手は丁寧に脇腹から柔らかく滑らかな曲線を辿る。 「っ……は。 ごちそうさま、とは言わないよ。…まだまだ頂かなくてはね…」 「……じゃ…神気貰わないと…?」 「はは…」 長義は自分しか知らないその柔らかな場所に指を這わせて、ゆっくりと執拗なほど。 「っ… ん」 「あぁ、そうだな。……任せておけ…」 「…あとは俺たちの時間だ…」 |
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