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2008年総務委員会



    
 関越自動車道の昭和インター付近から赤城山を背に利根沼田を眺めてみる。
 正面に武尊山が雄大な姿でたたずみ、左手の一番奥で谷川岳が見守るようにかまえ、そして右手奥には皇海山が顔を覗かせている。
 その他にも、日光白根山(群馬県最高峰)・至仏山・平ヶ岳(利根川源流域最高峰)・巻機山と利根沼田には日本百名山のうち8座を有し、この広大な自然環境のなかで関東の水源地の役割も果たしています。

 社団法人沼田青年会議所は35の頂上を極め、今年36個目の頂上を目指していきます。単年度制であるがゆえに、毎年目指す頂上は違います。創始のころ、10年20年後の利根沼田を想い活動が始められたように、現在のわれわれも、10年20年後の未来に向かって毎年少しずつ高い頂上(目標)を目指し、そして乗り越えて行かなければなりません。
 昨年度、社団法人沼田青年会議所は35周年を迎え、新たな一歩を踏み出す節目の一年となりました。今日の社団法人沼田青年会議所を築き上げた先輩諸兄は切磋琢磨を繰り返し、JC運動を展開し、「明るい豊かな社会の実現」を目指してきたと思います。そして私たちはその精神を受け継いでいく責任があります。
 私たちはこれまで、青少年育成や自己啓発のための訓練、また、地域活性化を目的にした様々な事業を展開してまいりました。それらの本質を更に検証し価値のあるものになるように努力していくことが私たちに今出来ることだと考えます。時代にあったJC運動を展開していくためには、私たちが今一度足元を見つめ直し、個々のメンバーの資質を高めていくことが重要だと考えます。明るい豊かな社会の実現のために、このまちと子どもたちの未来のために率先して行動し、私たちはこれから、限りなき前進を目指しそれぞれの活動に取り組んでいきます。

  〒378−0042
   群馬県沼田市
   西倉内町 669
   沼田商工会館 3F
   TEL0278−23−1251
   FAX0278−24−4793

メンバーが輝く組織に

 魅力ある組織にしか人は集まらず、継続もできません。JCに限らず各種団体で会員減少が深刻な事態を迎えています。全員一丸となって会員拡大に取り組んでいかなければなりません。組織が拡大した時、事業はより充実しメンバーが同じベクトルを持った時、LOMの力は何倍にも増幅するのです。JCのすばらしさを一人でも多くの方に伝えていき、同じ志を持った仲間を増やしていかなければなりません。JCにはすばらしい魅力が潜んでいます。その魅力を引き出すのは私達の行動力です。メンバー一人ひとりが組織を支える意志を持ち、楽しみながら活動をしましょう。自身が楽しくないといくら会員勧誘をしてもJCの魅力は人に伝わりません。まず自身が楽しみ、その魅力を地域に広げて行きましょう。「魅力ある組織づくり」に主眼を置いて、活動を積み上げることが、必ずや会員の拡大に繋がっていくはずです。


公益社団法人への推進

 我々JCは社団法人です。NPO法人でもなければボランティアでもない、国から法律上の権利・義務の主体として認められた社団であり、民法の適用を受ける公益社団法人です。2008年12月から5年以内に公益社団法人か一般社団法人か進む道を選ばなければなりません。公益社団法人で進む場合、過去5年間の事業の公益性も検証されることも決まっています。
 以前は「JCしか無い時代」でしたので地域から注目されてJCは発展して来ました。しかし現在ではNPO団体などの台頭で「JCもある時代」となりました。
 公益とは「おおやけの利益」「不特定多数の利益の実現」を指します。公益目的事業比率が支出総額の1/2以上、つまりJCでは総事業費の1/2以上は対外事業としなければいけません。公益社団法人とは、「不特定かつ多数の者の利益の増進に寄与する」ことを目的とする事業を行う非営利法人で、民間有識者の意見に基づき内閣総理大臣または都道府県知事が認定した法人、と定義されます。JCはまさに地域のため、公益のために事業をする団体だと考えますと、一般社団法人ではなく公益社団法人でなければ、その目的を達成できません。
 だからこそ、JCは「明るい豊かな社会の実現」のために、今後も公益社団法人でなければいけません。一般社団法人となれば、地域からの信用も低下し、単なる青年団体となってしまいます。
 2008年度は、この公益法人改革に向けた、JCとして公益性の維持を明確に示すために、調査研究をし、これからの社団法人沼田青年会議所の活動の指針を示す元年としたいと思います。


豊かなこころの成長を

 我が国の経済は戦後目覚しい勢いで発展を遂げ、経済大国へと変貌を成し遂げました。しかしバランスが取れていたはずの経済は、いつしか利益だけを追求した寂しい社会を生み出し、物質的な豊かさを得た半面、人として生きていくのに必要な「良心」をはぐくむ徳育を置き去りにしてきてしまった様に思います。
 戦後の慌しく貧しい世の中でも、日本人全体がきっと「良心」を持っていて、そんな社会生活の中で子供は善悪の境を築き上げていた時代だと想像します。今の日本には叱ってくれる近所のおじさんやおばさん、真剣に叱ることの出来る親、最近の教育に関する記事を読んでいても愛を持った教育現場さえ少なくなってきているような気がしてなりません。
 利根沼田にあって、少子高齢化の最先端であると言っても過言ではありません。年少人口が極端に減り、将来のこのまちの担い手が少ないというのはとても深刻な問題ですし、さらに彼らがこのまちに魅力を感じなければ働く場所もあえて求めず、住む場所も変えてしまうでしょう。利根沼田の誇れるべき点は、四方を山に囲まれた素晴らしい自然環境と、関東の水源地としての誇り、歴史・伝統・文化と言った精神的なすばらしい部分が存在することです。これら「地の利」を活かして、数少ない将来の利根沼田の担い手に、郷土愛が持てて、大人になってもこのまちに住みたいと思えるような事業を考えていかなければなりません。そして素晴らしいこの自然を通して道徳心を育んでもらい、善悪の境をきっちり理解できる豊かな「こころ」を持った子供達を我々大人が「良心」をもって育てていきたいものです。


明るい豊かな社会を目指して

 長期計画の目標である、選ばれるまち利根沼田を目指して活動していくためにどうすればいいか。
 現在、急激に進行する少子高齢化ですが、20年後の利根沼田を想像してみた時、「まち」を構成する人の生きる力・活力が減退していないか心配されます。
 人口の減少を少しでも防ぐのにはどうしたらよいか。それには、ここで生まれたひとがずっと住み続けたい。他で生まれた人がここに住んでみたい。そう思われるような利根沼田にしていかなければなりません。
 それには、ここに住む住民がこの地域をよく知り、よいところを再認識することから始まります。尾瀬や谷川岳を有する広大で豊かな自然環境、多くの温泉や観光名所。うちにいれば気づかず、外から見ればうらやむと思われるこの環境を十分に活かして活動していくべきだと思います。またその中で水源地や災害の少なさなど対外的にアピールできるところを知り、活用していくことも必要だと考えます。
 また、地域のコミュニティの中での人と人の繋がり、こころとこころの繋がりが希薄になっているように感じます。「まち」を構成する人が互いに協力しあい、助け合うこころを持たなければ「まち」の活性化は望めません。
 今年度は利根沼田の地の利を活用しながら、「まち」の人と人が互いに思いやり、助け合うこころを持てるような事業を展開していきます。


「こころ」が動き、輝くために


 急速な経済成長やバブルなどにより人々がこころを病み、自分がよければそれでよいというような風潮があり、環境破壊や社会環境の悪化など悪循環を生み出して来ました。しかし近年、「金・モノ」から「こころ」へと価値観が重要視されるようになってきました。 JC創成期である58年前の明るい豊かな社会とは物質的な豊かさであったのかもしれません。しかし、現在はモノは満ち溢れ、こころの豊かさが求められるようになってきました。青年会議所でも、「こころ」や「おもいやり」「誇り」などをキーワードに活動するところが増えています。我々のこころが動く時、明るい社会の実現に向けた本当の意味での一歩が踏み出せるのかもしれません。
 昨年度、社団法人沼田青年会議所は35周年を迎えることができました。全メンバーがこころを一つに35年の歴史への感謝と未来への決意をしました。
 そんな35年の歴史の中に、25年前、先輩諸氏が夢を乗せて製作した諸願成就大天狗面があります。当時を知る現役メンバーはもちろんいません。また老朽化も目立ってきています。今年度、原点に立ち返り当時と同じように全メンバーがこころを一つに手造りで補修製作を行いたいと思います。そうすることにより、全メンバーのこころのベクトルが大きくなり、より輝くのだと考えます。
 また、当時の想いを学び、大天狗面や天友会の今後のあり方を検討し、方向性を示していきます。


基本方針

・会員の拡大
・公益社団法人沼田青年会議所への取り組み
・次世代を担う青少年の「こころ」を育む事業の展開
・第2回劇団夢への架け橋の演劇の開催
・選ばれるまち利根沼田を目指した事業の展開
・大天狗面の補修製作と素晴らしい「こころ」の伝承
・メンバー一人ひとりが輝く組織づくり