がんの予防
近年の食事は、動物性のたんぱく質をたくさん摂っていますが、余分なたんぱく質が、腸内細菌の作用で有害化してしまい、その中には発がん性の物質も含まれているといわれています。特に大腸ガンは、高脂肪・高たんぱく質・低繊維の食事が生み出すことがわかっています。肉食中心の低繊維食では、食べたものが腸内に長く滞留していると腸壁がこの発ガン物質に長くさらされることになります。
同時に、腸内に便がある間は腸内細菌が分解作用を続けるので、発ガン物質を生み出す率も高くなります。その裏付として、大腸ガンの発生部位で多いのは、便がたまりやすい直腸・S状結腸などです。
また、腸内で発生した発ガン物質は、腸壁から吸収されて腸ポリープや肝臓ガンをも起こす原因にもなっております。
食物繊維の多い食事、野菜・海藻・こんにゃく等をたくさん摂取すると、有害物質の発生がすくなくなるうえ、体外にスピーディに排出するので、有害物質が腸から吸収されることを防ぎ、善玉菌を増やす助けになります。その結果、腸がんの発生を予防します。