こんにゃくのできるまで
@生芋の栽培
こんにゃく芋の多くは、比較的山間部の冷涼な地で排水の良い傾斜地が適地です。
春に種芋を植え、秋に収穫した生子(きご)を翌年の春に植えつけたものが一年玉です。翌年これをまた植えて二年玉とし、さらに翌春植えて秋に掘り下げたのが三年玉の生芋です。種芋から三年がかり。植え付けから収穫、冬期の貯蔵など、非常に労力がかかります。
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A切り干し加工
秋に収穫した生芋は、まず切り干しに加工されます。もとは生芋を薄く輪切りにして串に刺し、農家の庭先などに干したものですが、今は農協や問屋の火力乾燥機にかけ、三時間ほどで切り干しに仕上げます。といっても、選別から調整、水洗、細断などの工程は相当の手間がかかります。
B精粉加工
この切り干しを、見た目にも美しい精粉に二次加工します。ここでは、まじり物がなくグルコマンナンが変質せず、糊力のある粉に仕上げなければなりません。そのため高度な技術を要します。
Cこんにゃく製造
こんにゃくの原料に、目的に応じた割合の水を加え、よく練ってからカルシウムを加えこれを混ぜ合わせて整形箱に入れてかため、かたまったら熱湯でアクを抜きます。現在は製造設備がととのい、ほとんど全自動的にこんにゃく製品が製造されています。