エスナピンチ第四弾前編(後編の突っ込み考えてなかったよ。(爆))
 〜温泉旅行は甘い罠(!?)〜


「うっ。。。。。。。」
今だに朦朧とする頭を片手で抑えながら、ロクスは目を覚ました。今一状況が掴めない。虚ろな眼で隣を見たロクスは一瞬にして硬直した。ルディが、 しかも上半身すっ○んの状態で寝ていたのである。エスナならともかく、何故ルディがいるのか、悪夢も良い所だとロクスは思いながら、取り合えずそれを遠くに蹴飛ばして 起きようとした。。。。。が。。。。。?
「うーーーーーーーん。。。。さみーよ。。。。。」
っとルディに抱きつかれて全身に鳥肌が立った。王子は寝起きが悪い事判明。そして、其処へタイミングを計ったとしか思えない用にフロリンダ(女官姿)+シェリーが 入って来た。
「。。。。。ロクス様。。。。。そういう趣味があったなんて。。。。例え借金王で女ったらしで万年酔っ払いだとしても、エスナ様一筋の良い不良坊主だと思っていたのに。。。嘘つき―――!!!!」
っと叫んでローリングソバットをかますシェリー。フロリンダに負けない酷い言われような上に、良い不良坊主とは何なのか、今一意味不明である。
「やっぱりそうだったんですかぁ。。。フロリン、なんとなく気づいてましたけどねぇ〜。」
納得しながらも、日ごろの鬱憤を晴らすべく、どさくさにまぎれてカンガルーパンチをぶっ放すフロリンダ。この二人の攻撃に、旅館の3分の1が大破した事は言うまでもない。
「ロクス、氷枕。。。。。。。ってあれ?ロクスは何処ですか?」
(この状況を前にして他に言う事があるだろう!!??)
氷枕を片手に入ってきたエスナが尋ねた事に、内心突っ込みながら瓦礫に埋もれているロクス。その姿は情けないとしか言いようがない。


[†]

「まったく冗談じゃないぞ!」
夕飯前にて、エスナの持ってきた氷枕を額に与えながら、ロクスは愚痴をこぼしていた。因みに、部屋は再建不可能となった為、移動したらしい。 ルディが再建費がどうのこうのと泣いていた事は完全に無視しているロクスである。
「すみません、ロクス。。。。。」
申し訳なさそうなエスナの表情にしかたないかとロクスが思っていると。
「夕飯の時間ですよぉ〜」
っと絶妙なタイミングでフロリンダが部屋に入ってきた。食事はかなり豪華なようだが。。。。フロリンダの不敵な笑みがなんとも気になる。
「おい、ペンギン。これ、まさかお前が作ったなんて言わないよな?」
なんとなく嫌な予感がするロクス。目の前のブツは絶対危険だ!!と本能が告げていた。
「はい〜。もちろん、フロリンですよ〜。」
が、そんなロクスの心境など完全に無視して、可也得意げなフロリンダ。
「ええっ。凄いです。フロリンってこんな事もできたんですね。」
「おおっ。っすっげー。速く食おうぜ。」
本能が鈍い人物が此処に二人。(爆)ロクスが止める間もなく、ルディは料理に手をつけた。っと言ってもロクスはエスナだけを気にしていて、 ルディーの事などまったくもって眼中に無かったのだが。。。。
「おっ。けっこう上手いじゃん。」
ルディーの反応に一瞬拍子抜けするロクス。自分の予感はやはり無駄な心配だったのか。。。と安心したような惜しいような(笑)気分になる。 ルディーにつられてエスナも料理に手をつけるが、得に変わった様子は無いようだ。
「ロクス、食べないんですか?」
「。。。。。あ。。。。あぁ。」
以外と平気なのかもしれない。。。。そう思い、料理を口に運んだロクス。が、一口飲み込み、次の料理へと手を伸ばそうとした瞬間、ロクスは 叫んだ。
「かれぇぇぇぇぇぇーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
「えっえ!??水ですか!?ロクス!?」
驚きながらも、素早く水を手に取ったエスナだが、フロリンダがすかさずロクスとその間に割り込む
「違いますよぉ〜エスナ様。ロクス様はカレーが食べたいんですよねー?此処にフロリンが作ったのがたぁ〜っくさんありますからぁ〜どうぞ〜。」
そう言い、半ば強引にロクスの口にカレーを詰め込む。にこにこと笑うその瞳が不気味に光ったのは気のせいだろうか。
「そうなんですか。叫ぶからびっくりしてしまいましたよ。ロクス。」
あっさりと納得するエスナ。ロクスの救世主は去った。(笑)
「おぉ!それ、俺にも食わせてくれ!」
ある意味恐ろしい王子ルディ。天使のエスナは人間界の食物に関する味覚がないから仕方が無いものの、先ほどからフロリンダの 激辛料理を平然と口に運んでいる姿はもはや勇者などと言う理由では説明しきれない。
そして、気絶したロクスは、そのまま初日の夜を終えたのだった。

「何時もの仕返しですぅ〜。。。。ふふふふふ。。。。明日は何しましょうかねぇぇぇ。。。。」

ちなみに、その夜、一人笑いながら、怪しげに「エスナ様護衛隊〜第一巻”不良僧侶抹殺企画”」 と書かれた本を読む着ぐるみペンギンの姿があったと言う。。。。。


[†]


「エスナさまぁ〜、ロクスさまぁ〜、おはようございますぅ〜。ご機嫌如何でしたかぁ?」
次の朝一番に部屋を訪ね、フロリンダは元気に挨拶をした。ちなみに、ルディも部屋にはいるのだが。。。まったく眼中に無いようだ。
「あっ、フロリンダ。はい。良いですよ。」
「最悪だ。」
ロクスの返事を聞いて、フロリンダの機嫌メーターは一気に上昇する。その様子を見て、怒りよりも何故か背筋が寒くなるロクス。
「今日も良いお天気ですよぉ〜。お出かけ日和ですぅ〜。」
明らかに何かたくらんでいる。。。。フロリンダの口調でロクスは確信をした。
「僕は帰らせてもらう。。。。。こんなフザけた事に付き合っていられるか!?」
ちなみに、内心はこれ以上いたら何が起こるか解らない。。。である。。。。。が。
「ロクス。。。退屈でしたか?あっ、でも今日はルディがセネカに会わせてくれるそうなんです。きっと楽しいですよ。」
「なんだ。。。そのセネカって」
「ルディの象さんです。」
ンなモン見て面白いか!!!!!!!!っと怒鳴りたい所だったが、大真面目なエスナの手前、そうも行かない。はっきり言って、 帰りたい気持ちは99割を占めていたが、此処で帰ると、エスナとルディは二人っきりになってしまう訳で、ロクスとしては、考えたくないシチュエーション なのである。(普段の同行とはどう違うのか、謎な所だが。)
「解った。。。。。それを見たら本当に帰るからな!」
「はい、解りました。」
「でも、セネカ見たら、ロクスも帰れなくなるぞー。」
可愛さに。。。。と言う意味でいった(育て)親バカなルディだが、それが別の意味で成就される事になるとは、この時の三人には予想できていなかった。


[†]


「セネカーーーーーーーーー!!!!!!!元気にしてたか?」
[[[[[[[[[[[[[パオ------------------ン!!!!!!!!]]]]]]]]]]]]]]
ルディーの呼びかけに、何匹。。。。いや、何十匹もの象が一斉に雄叫びを上げる。迫力は凄いが、その背に張られているプレートには、哀れにも 「セネカ1号」「セネカ2号」「セネカ3号」。。。。。っと続いていた。そして、其々観光客を楽しませる為に、多用な芸をやっている。 これも食費稼ぎなのだから、王族の暮らしも楽ではない。
「わぁ〜。。。。。!!!凄いです。セネカが一杯ですね。」
おおはしゃぎのエスナと、こめかみを抑えるロクス。ルディは自慢げにセネカ1号の側へと走り寄った。
「エスナが会ったのは1号だろ?こいつもでかくなったよなー。」
満足げに撫でてやると、セネカは大喜びで鼻を振り回した。。。。。。その衝撃でさり気無く置物やらが粉々に粉砕されている所をロクスは 見逃さない。
「じゃあ、今日は特別に、二人には無料で象踏みをやらせてやるよ。」
「はぁぁぁ???」
聞きなれない言葉に、思いっきりクエッスションマークを飛ばすロクス。それに大してルディは少し離れた方にいる象(セネカ11号)を 指差した。其処には、地面の上で横たわる子供の上を、行ったりきたりする割と小さめの象の姿が見られる。何処が楽しいのか解らないが、 子供は大喜びなようだ。
「な?あれ、セネカ1号でやらせてやるって言ってるんだよ。迫力あるぞー。セネカは1番デカイからな!」
迫力あると言うよりアブナイ気もするが。。。(汗)


「本当ですか??わーい。じゃあ私先に行っても言いですか?ロクス。」
やはり子供と同じ反応をしめすエスナ。
「僕は別にやりたくない。」
否定をしてみるロクスだが。。。。
「何言ってるんだよ。やらなきゃ孫だぜー。セネカは大人気で何時もは列もすっげー長いんだからな。」
「そうですよ〜〜〜ロクス。では、私は最初にやってきますので、待っててくださいね。」
そう言うと、エスナはセネカの元へと駈け寄り、敷かれていた絨毯の上に横たわった。大樹の幹ほどもあろうかと思われる足が、ゆっくりと持ち上がり、 エスナを超えてまた地面に降ろされる。暫く何回かそれを繰り返すと、エスナは戻ってきた。
「すっごく迫力ありましたよ〜〜〜!!次はロクスの番ですね。」
そう言って満面の笑みを浮かべるエスナだが、ロクスはなんだか嫌な予感がしていた。
「僕は遠慮する。君みたいに子供じゃないしな。」
「むぅ〜。。。子供じゃないです。」
「。。。。。。怖いんですねぇ〜。ロクス様ぁ〜〜〜。」
軽く笑って、その場を去れるかと、内心安著したロクスだが、次の瞬間突然現れたフロリンダによって、又もや邪魔をされるのであった。
このペンギン娘。。。。。。絶対煮て食う!!!!
心底でドつくロクス。だが、あえて相手にするまいと足を進める。
「否定しないと言う事はぁ〜、本当ですねぇ〜?」
「なんだよ〜ロクス、平気だってば。」
「平気でしたよ〜?ロクス。」
背後から言いたい放題言う三人(ロクス曰く二人と一匹)に、溜飲治まらないロクス。が、やはりエスナの手前、此処で逃げては 男がすたる(?)かもしれないと思い、まぁ、試すだけなら害もないだろうと再び振り向くのだった。
「解った。やれば良いんだろう!!やれば。」
そう言って、渋々絨毯の上へと横たわる。そして、ルディがセネカに合図を打とうとしたその時だった、フロリンダの目がキラーンと 光った。そして次の瞬間セネカの元へと気づかれない様に飛んで行くと、その尻尾を力いっぱい引っ張った。
[パオ-------------------ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!]
驚いたセネカが当然の如く暴れだし、その巨大な足で地面を蹴り上げる。その衝撃は震度レベル6の地震すら超える程だった。
「ああ!!!!!!ロクスが!!!!!!」
「げっ!!!!!!どうしたんだよ!!セネカ!!!」
ロクスの心配をするエスナと、セネカの心配をするルディ。立ち上がる土煙の中でフロリンダだけが何もなかったかの如くふよふよと 戻ってきた。
「だいじょうぶですよぉ〜。エスナ様。フェバ説明書によりますとぉ〜死んだ勇者様の魂はレミエル様の元で生き返らせてもらえるんですぅ〜。」
シリーズが違うぞ。フロリンダ。。。。そして、なんでそんな事を知っているんだ。ますます謎が計り知れない妖精である。
「でっ。。。。。でも。。。。ロクス!!!!!」
涙目になってエスナが叫ぶ。立ち上る煙が段々と晴れて行き、紫色の法衣が見え始める。。。。。。が、それは全く動こうとしない。
「ご愁傷様ですぅ〜〜〜ロクス様ぁ。」
業とらしく気ぐるみの袖で瞳を拭うフロリンダ。だが、その声は明らかに優越感に浸っている。
「ロクス。。。。。そんなっ。。。。ごめんなさい、私がセネカに会いましょうと言ったばっかりに。。。」
「勝手に殺すな!!!!!!!!!」
が、不意にむくりと土に汚れた法衣が動いたかと思うと、ロクスが明らかにきれた目をして起き上がった。そりゃあここまでコケにされれば誰だって 切れるだろう。
「ロクスさまぁぁぁぁ!!???なんで無事なんですかぁ??」
「流石セネカ!!!毎日のがびょう避けトレーニングの成果だな!!!」
因みに、がびょう避けトレーニングとは、床にばらまかれた画鋲を避けて歩くトレーニングの事である。 食費の為とは言え、セネカに哀れみを覚えざるを得ない。ルディの誇らしげな言葉の裏で、フロリンダは小さく舌打ちした。
「てめぇら。。。。。。いい加減にしやがれ。」
すでに目がマジなロクス。立ち上るオーラーもただ事ではないと告げている。が、
「ロクス!!!無事だったんですね!!!良かったです〜〜〜〜。」
不意打ちとは正しくこの事だろう。ロクスの姿に安著したエスナが、周りの目を無視して彼の胸に飛び込んだのだ。 小さな躰が小刻みに震えて、彼女がどれほど心配していたのかが直に伝わる。可愛い。。。。。可愛すぎる!!!こんな 可愛いエスナを目の前にして何もしないとあればそれこそ男がすたるとロクスは心底思った。ヾ(^^;
「エスナ。。。。。」
彼女の月輝きの様な髪を掻き分け、そっと頬に手を掛ける。涙に潤んだ瞳と視線が合い、ロクスは自分の(元から大してない)理性が切れるのを感じた。
お互いの吐息が近くなり。。。。。。。そのまま。。。。。。

「カンガルーーーーーーーーーぱぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーんち!!!!!」

見事なタイミングと命中率によって繰り出されたフロリンダの殺人拳によってロクスは吹き飛んだのだった。
「ろっ。。。。ロクス。。。。。」
「ふふふふふ。。。。。フロリンの目が黒い内はぁ〜、エスナ様には手出しさせませんよぉぉぉ〜〜〜〜!!!!」
既に意識の無いロクスに向かってびしぃ!っと言い切るフロリンダ。その迫力は直径10センチの体からはとても考えられない。 こうして無事に(?)セネカ観光を終えた一行は、ロクスを担いで宿へと戻ったのだった。(爆)


[†]


「よぉ、エスナ、何してるんだ?」
夜も遅くなってきた頃、ルディは旅館の庭で一人座っていたエスナに話し掛けた。
「それが。。。。。ロクスがすっごく機嫌悪いようなのです。何故でしょう。」
そう、旅館に帰り、目を覚ましたロクスはかなり機嫌が悪かった、と言うよりも、機嫌が悪いを通り越して殺気立っている。得にペンギン妖精の姿を 見ると。。。。(爆)そんな彼の様子に、エスナは心底悩んでいたのだった。
「へぇ。。。なんでだろう?やっぱりセネカと別れたのがさびしかったんじゃないか?」
「そうでしょうか。。。。。」
断じて違うと思うぞ。。。。というより少しは疑問も持て。(爆)
「仕方ねーなぁ。それじゃあ俺が今度特製セネカ人形でも作ってやるって。だから元気だせよ。」
ルディの手作りセネカ人形。。。。(汗)ロクスとしてはあまり。。。いや、絶対欲しくない代物だろう。既に決め付けているあたりから、 彼のセネカへの没愛ぶりが伺える。
「でも、今回、ロクスは大変だったみたいですし。。。。得にフロリンとの仲が悪くなっているみたいなんです。」
この二人の仲は最初より下がりようのない程悪いから心配はいらないと思うが。。。しかし、この二人の会話を影でこっそりと聞いている人物が いた。猫耳妖精シェリーである。
「フロリンってば、また邪魔したのねーーーーーー!!!!もう許せない!!絶対私が勝つ(?)んだから!!!」
何故か勝負事になっているようだ。やはり直径10センチの体からは考えられない程の意気込みを見せると、シェリーは何処へともなく飛び去ったのだった。


[†]


「。。。。。。。あの、ロクス。」
「。。。。。。なんか用か?」
やや恐縮しながら、エスナが部屋へと入ってくる。ロクスはため息ひとつ付くと、ぶっきらぼうに答えた。
「あの、実は、一緒に行ってほしい所があるのですが。」
「又、僕を殺そうとする気か?」
意地悪くそう言ってみると、エスナは困ったように首をかしげた。実は、これはすべてシェリーの計らいであり、ロクスの機嫌を直そうとするエスナを利用とした なんとも姑息。。。。基、巧妙な作戦だったのだ。そこで、とりあえず、ロクスが断った場合に取る作戦第一弾をシェリーに言われた通りに実行するエスナ。
「いいえ、私とロクス二人だけです。」
バクン!!とロクスの心臓は一気に跳ね上がる。意味が判って言っているとは思えないが、それでも、エスナの言葉は彼を驚愕させるには十分過ぎる代物だった。
「駄目ですか?」
更に、追い討ちを掛けるごとく、作戦第二弾上目使いを駆使するエスナ。いつもの彼女からは考えられない色っぽさに、ロクスはくらくらした。ヾ(^^;
「。。。。。。判ったよ。」
あっけなく撃沈するロクス。まぁ、惚れた弱みだから仕方ないとも言えるだろう。こうして、二人は静かに宿屋を離れたのだった。

「あの、ロクス。。。。怒ってます?」
沈黙したまま何も言おうとしないロクスを怪訝に思い、エスナは尋ねた。
「別に。。。。何処まで行く気なんだ?」
「もう少し先。。。。。だと思います。(シェリーの話によりますと。)」
やれやれ。。。。。っとため息をつきたい気分のロクス。もう既に野望の事はすっかりと諦めていたのだが、それでもやはりエスナと二人っきりと言うのは実に美味しいシチュエーションである。某邪魔者が出没しなければの話だが。。。。(爆)
「あっ、見えました!!!!!見てくださいロクス!!!!!!!」
エスナの声に急に思考から引き戻されてロクスは顔を上げた。。。。。とたんに思考が止まる。


さぁぁぁぁ。。。。。。。。。。。

辺り一面淡い金色の光に包まれていたのだ。ふわふわと、まるで生きているかの用に不規則な動きを見せる光に、包まれて、エスナは一層神々しく見える。
「蛍だそうですよ。きれいですねー。」
そう言って笑うエスナ。けれど、その幻惑的な蛍よりも、ロクスの瞳はエスナに囚われていた。天使。。。。。2日間過ごしてきて、危険な事はあったが、 それでも彼女が天使だと言う事を忘れていられた。それでも、今、余りにも光の加護にふさわしい彼女を目の辺りにすると、まざまざとその現実を叩きつけられるようだった。
「ロクス。。。。。。???」
急に強く抱きしめられ、エスナは怪訝な声を上げる。
「どうしたのですか。。。。???」
「見たくない。。。。。」
「えっ。。。。。ごっ。。。。ごめんなさい。ロクス、蛍嫌いでしたか?」
慌てて身を離そうをするエスナだが、彼は決してそれを許さない。
「そうじゃない!。。。。。。っ」
「っんん!!!!」
そして、息を止められた。ロクスの口付けによって。だが、それは抗議の言葉を止めるべくした筈の口付けは、歯止めが利かずに段々と深くなる。 エスナが息切れを起こしてぐったりと彼にその身を預けるまで、すべてを絡め取るかの様にそれは続けられた。
「。。。。。はぁ。。。はぁ。。。。。ロクス?」
潤んだ瞳で見上げられる。。。。。まただと思った。これ以上此処にいたら何をしてしまうか判らない。そして草むらでの<自己規制>は 健康にも良くない。ヾ(^^;)
「今日は。。。。これくらいにしといてやるよ。帰ろうか。」
「??はい。」
意味が判らなくとも、取りあえず安著するエスナ。先に行こうとした彼の手をそっと繋ぐ。何よりの温もりだった。

こうして、ロクスとエスナの波乱万丈(爆)な2泊三日の旅は終止符を得た。ちなみに、予断だが、その夜、二匹の妖精によって 繰り上げられた(らしい)死闘によって旅館は大破。そしてルディのひと夏のバイト代もその修理費に全滅したと言う。セネカたちに 休息が来る日はまだ遠い。。。。(爆)



後書き
ぐはぁ!( ̄口 ̄;)又もやすっごく遅れてすみません。。。。。もうってゆーか
シリーズをロクスピンチに変えようかしら?(爆)
でもやっぱり最後はラブラブ〜。これが無きゃ某じゃあないでしょう!(笑)
可愛いエスナちゃんをそう簡単に食べさせる訳にはいかんのじゃ。<は!?
でも最近裏ページ開いちゃった所為で表現。。。。エロくなってません?<待てこら
そういえばED書き終わった後海ネタあった事思い出しまくりました。(爆)
次回やらせる事にしましょう!<まだやるんかい!( ̄口 ̄;)


†――――――――――――――――――――――――――†

またもや笑った〜!!
は〜セネカっていくつもいたんだ〜とか、レグランス…金ないのか…とか。良い不良ってなんだとか(爆)。
流石だレインさん♪
蛍のとこの光に対する表現とか好きだよ〜〜。もち、ラブラブも…(笑)。
いや、裏だろうがなんだろーが大丈夫です(フォローになってない)。ふふふ。
次回作楽しみにしてます。
…そして野望を教えてください(笑)。
フロリンとだとロクスがピンチなのか…。仁義なき戦い(何)。
シェリーとの掛け合いがかわいい。


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