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刀剣乱舞 山姥切長義

お守りを渡す。

…ゲーム中では隊長ってお守りなくても問題ないんですけどね。そういう問題じゃないのですよ。 笑。
だってそこに生きている刀らは主含めてそんなの関係ないですからね。


ちょっと話を書いてみる。
――――――――――――――――――

「お守り、持って行ってね。 長義、みんなの事よろしく頼むね」
 出撃前、転送の間の扉の前だった。
 とん、と肩にぶつかってくる。
「言われなくとも。ありがたく受け取って……―――?」
 ああ、なるほど、と長義はつぶやいた。
 肩越しに渡された「お守り」は他の男士が持たされているものと見た目こそ同じだが「何か」が違って思えたのだ。

「(…お、わかったの!?)」
 変化に気が付いてもらえたのか、と審神者は少し目を輝かせる。
 表情の変化がすぐにわかり、長義はくす、と笑った。
「―――お守り袋こそ万屋のものだけど、…中身は君の…審神者の祈り、かな」
 これは答えを言ってやらないと、と思ったのか、長義はそう続ける。
「(ほらね、その通りだったな)」
 きちんと答えを導き出してくれたのが相当嬉しかったのか、肩の向こうで笑い声。

「うん。前にお守りもらったからね!」
「? ――ああ、あれか。破れた服の「釦が欲しい」って言い出すから何かと思ったら、それをお守りにするなんてねぇ」
「だってずっと長義にくっついててさ、ちゃんとここまで連れてきてくれた服だもん。あの服は捨てちゃったけど、残しておきたかったんだよ」

 ―――今だから笑っているが、あの時の彼女の取り乱し様は……と思い出す。
 手入れに関しては流石の審神者だ。問題なかったのだが、その後だ。
 聞いた話では目が覚めるまでずっと傍にいたそうだったし、目が覚めたら覚めたで数分おきに様子を聞いてくる。
 「分かった分かった、なら君もここで休めばいい!」と自分が寝ている布団の隣に彼女を押し付けた事を覚えている。

 その後、この服はもう廃棄だな、と言った時に「その釦、頂戴?」と言われたのだった。


「ならこのお守りは君の釦でも入っているのか?」

「ひみつです」


お互いに特別製。
というか主の祈りってお守りになるのか…??

そして主のお守りはこちら。



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