
ソフロロジー式分娩とは・・・
深いリラックスによって、赤ちゃんとの
強いきずなを結ぶソフロロジー
| ソフロロジー式分娩は、ラマーズ法につぐ新しい分娩法として、フランスを中心にスイス、ベルギー、スペイン等に於て、今徐々に広まりをみせている分娩法です。 1987年1月、初めて日本にソフロロジー式分娩を取り入れられました。 ソフロロジー(sophrologie)とは1960年、スペイン人精神神経科医、A.Caycedo博士によって創案された学問です。デカルト以来発展分化した自然科学の分野に最後に残った心の問題を東洋の行の文化で埋め合わせようとする学問で、もっと簡単に言えば西洋の文化と東洋の文化を結びつけようとする学問で、意識の段階を研究し、精神と身体の平安と安定、調和を得るための方法を学ぶものです。 ソフロロジー法は、Caycedo博士によって従来行われていた西洋のリラックス法、即ちJacobsonのProgressive Relexation(筋肉の系統的な緊張と弛緩を繰り返し訓練することにより、全身の筋肉の弛緩を覚える訓練法)に、更にSchultzの自立訓練法が、絶妙のバランスで組み込まれたものです。リラックスを得るための訓練法には、東洋的な訓練手技即ち日本の禅や、インドのヨガの技法が加わっています。そしてその上に、お産の世界では未だに取り入れられていなかったイメージトレーニングにより効果が加わります。 このイメージトレーニングは、ソフロロジー法ではソフロリミナルな意識段階といわれる、いわば眠りに入る間際の意識段階で行うイメージトレーニングです。その効果は、数ヶ月に亘り、大脳皮質下に記憶され、お産の現場で素晴らしい効果をもたらします。 ソフロロジー法を産科に初めて取り入れたのは、パリ、サンミッシェル病院のジャンヌ・クレフ博士で1976年のことでした。 ソフロロジー法におけるエクササイズや、イメージトレーニング等、練習、訓練なさった事は、その場できれいに忘れ去ってしまって結構です。 自己暗示によるイメージトレーニングは、決して記憶を必要とするものではありませんし、むずかしいものでもありません。 母親学級では、ソフロロジー式で実際の呼吸法を練習し、テルプノスロゴス(ソフロリミナル即ち眠りに入る間際の意識段階に到達するための誘導の言葉)が、ソフロロジーのイメージを作曲家集団に与えて作曲されたソフロロジー式分娩のためのオリジナル曲がイメージトレーニングを行うのに適した精神環境を作るため、心地よい音楽が背景に流れます。テルプノスロゴスの誘導により、ソフロリミナルな眠りに入る間際の意識段階に到り、ここで数ヶ月後にあなた自身に起こる身体的変化・陣痛・分娩などについてのイメージトレーニングを行います。 ソフロロジーでは、物事をすべて良い方に良い方にと考え、とらえ、すべて建設的な思考の方向へと進みます。 これによって、お産に対する不安や、恐怖心を消し去ります。そして陣痛を、赤ちゃんを生み出すために最も大切なエネルギーとして、出産を、赤ちゃんとお母さんとが行う最初の共同作業として受けとめ(陣痛、分娩のソフロ受容)陣痛を乗り越え、赤ちゃんの誕生を迎えます。 その出産は感激に満ち、分姻の現場は実に静かで穏やかです。とぎすまされた感覚の下で、痛みを訴えることなく、おだやかな中にも感激に満ちた赤ちゃんとのボンディングがみられます。 また、ソフロロジーでは、あぐらの姿勢が第3の姿勢と呼ばれ、全分娩経過を通じて基本姿勢と言われています。坐産のスタイルをとりますために、坐産のメリットが加わり、一般に分娩第1期、第2期とも短縮される傾向を示します。また、坐産の次点とみなされていた出血や裂傷は、ソフロロジー法による軟産道の弛緩が充分に得られているために反って減少しています。 |